SSブログ

福間健二監督作品 わたしたちの夏 [美術館・展覧会紀行]

PICT4988-2.jpg

8月最後の土曜日、ポレポレ東中野で福間健二監督作品、『わたしたちの夏』をみた。それほど映画をよくみるわけではないので、少し実験的なものにであったときにへんな解釈を持ち込んでしまうということがあり、もっと戯れとか遊びの部分を感じ取れるとよりよい鑑賞ができただろうにと感じた。しかし、そういったみる側の未熟さを通り越したところでの映画作品としての存在感には強く感じるものがあった。

福間先生は、私にとっては勤め先の大先輩というのが一番にくるのだが、映画監督や詩人として広く名を知られる方だろう。今回初めてみたその映画は私も知っている方々や場所がたくさんでてきて、そういう意味でも、そして、そもそも実写という表現形式もあって大変リアルなものなのだが、私が普段知っている大学という場やそこにいる学生たちとはまた別個の、独自の存在を獲得した一つの世界が作り上げられていることを感じられるのであった。

公開初日だったので、監督や出演者数人による舞台挨拶やトーク・ミニライブのおまけがついた。役者さんそれぞれの生身を感じることができた上、役作りをしてもらうというよりは普段自分が知っている人柄を生かした配役を考えているという監督の言葉を聞けて、なるほどと納得した。この映画をみて最も反応してしまったのはA先生の殺し屋役のはまりっぷりだったのだが、そういうことをふまえると、常に福間先生には自分の本性を見透かされているのかもしれないとも思え、少し怖くなってしまわないでもない。

『わたしたちの夏』、ポレポレ東中野で当分上映しているようです(21時~)。頻繁にイベントも企画されていますので、ぜひ、それにあわせてお出かけください。
そういえば、東中野の駅で降りたのは始めてかもしれない。街並みも映画館も大変よかった。この映画は少なくとも今は単館上映なので、映画館選びや上映時間からして監督のこだわりが出ているのかもしれない。今から考えれば、夜の東中野の駅に降り立った時からすでに福間ワールドが始まっていたのかもしれない。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

檜原村ドライブぶだう ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。